手巻きタバコの巻き方:手で、ローラーで、チューブに詰めて
手、ローラー、チューブ詰めの3通りを写真付きで手順ごとに。どこでつまずくか、タバコはどれくらい使うか、最初の20本が誰でも下手なのはなぜか。
タバコを作る方法は3つ。手で巻く、ローラーで巻く、フィルター付きのチューブに詰める。それぞれ手順ごとに追っていきます。どこでつまずくかも正直に書きます。どのやり方でも、つまずくところはありますから。

3つのやり方は何が違う?
| やり方 | 必要なもの | できるもの |
|---|---|---|
| 手で巻く | ペーパーとフィルター | 出来はその時次第。でも道具ゼロでできる |
| ローラー | 上に加えてローラー本体 | まっすぐで、毎回同じ1本 |
| チューブ詰め | インジェクターとチューブ | 市販品と見分けがつかない。普通の手巻きより長い |
うちは1年巻いていて、普段はローラーかインジェクターしか使いません。速いし、きれい。手で巻くのは、暇なときくらいです。
ローラー:6つの動き
- フィルターを片端に置き、指で押さえる。 ベルトの端に揃えます。
- タバコを全長に均等な帯で。 片手でフィルターを押さえたまま、もう片方の手でタバコを軽く平らにならします。量は0.4gくらい。
- ローラーを閉じる。
- ペーパーをローラーの隙間に差し込む。 糊の面を手前に。本物のペーパーは糊の線が無色なことが多いので、紙を光に少し傾けてみてください。糊のところだけ、うっすら光ります。
- 少しだけ前に回す。 ペーパーが下に入っていって、下から糊の線の端が顔を出します。ここで舐めます。
- 最後まで回す。 1〜2回転で十分。それ以上は、1本を詰まらせるだけです。
※ 回しすぎないでください。日本のガイドが特に注意しているのがこれ。止めずに回し続けると、ぎゅうぎゅうに詰まって吸えない1本になります。1〜2回転で足ります。
うちで使っているものと、棚に並んでいるもの。
| ローラー | 対応ペーパー | 値段 |
|---|---|---|
| OCB Bamboo Regular | レギュラー 70mm | 770円。うちの愛用、長持ちしています |
| Zig-Zag Roller | レギュラー 70mm | 660円 |
| Smoking Plastic Roller | レギュラー 70mm | 792円 |
| RAW Adjustable 1¼ | 1¼、76〜79mm | 720円。太さを調節できるタイプ |
大事なのはペーパーの長さが合っていること。70mm用のローラーに110mmの紙は入りません。
ローラーでうまくいかないとき
重くて吸えない。 タバコの入れすぎか、回しすぎ。日本のガイドではこれが一番多い失敗で、直し方はひとつ、量を減らすこと。
スカスカで煙が熱い。 逆のパターン。タバコが少なくて中に空洞があります。
回したらペーパーが破れた。 向きが逆だったか、糊を濡らしすぎたか。うちでも100回に1回くらい起きるので、失敗というより運です。
先細りになる。 正直に言うと、うちでも今だに起きて、確実な直し方は知りません。タバコをより均等に広げて、奥の端を空けないようにすると、ましになります。
燃えが悪い、消える、煙が熱すぎる。 これは技術ではなく湿り気の話で、両方向あります。湿りすぎた葉はどう巻いても火がつかないし、乾きすぎた葉は熱くなる。巻き方を変える前に、タバコを確かめてください。
手で巻く
道具なしで成立するやり方。ペーパー、フィルター、タバコだけ。ローラーより遅くてコツが要りますが、その代わり何も要りません。
※ うちが手で巻くときは、たいてい6×15mmの短いフィルターを使います。下の写真のはSwan。1本ずつ筒に入っていて持ち歩きやすいし、筒から押し出す動作が単純に好きなんです。同じ太さなら何でも構いません。逆に長い8mmを手で巻くのはやりにくいので、そのときはローラーか、1¼サイズのペーパーを。普通より長くて少し幅もあるので、8mmがちゃんと収まります。
- ペーパーは糊の線を上に、手前側に。 うちはZig-Zag Blueの薄いのを使いましたが、基本の70mmなら何でも。閉じるときに糊の線が向こう側の端に来るようにします。逆に置くと、継ぎ目が内側に入って開いてしまいます。
- フィルターを片端に、ペーパーと揃えて。 はみ出していると端が巻けません。
- タバコを全長に均等な帯で。 「均等」が肝心。真ん中が太いと燃え方がムラになります。フィルター側は少し密に。
- ペーパーをタバコの上に閉じて、貼らずに指で前後に転がす。 タバコが締まってソーセージ状になります。まだ仕上げの巻きではありません。
- タバコがまとまったら、糊の線まで巻いて、舐めて、継ぎ目を閉じる。
- 完成。
最初の10本くらいは誰でも曲がります。それが普通で、ひと晩で手が慣れる。でも正直に言うと、うちは結局ローラーに戻りました。
チューブに詰める
チューブは、フィルターが最初から付いた紙の筒。日本ではさや紙とも呼びます。マシンでタバコを押し込むと、市販品そっくりの1本になります。

買う前に知っておくこと、3つ。
サイズ。 チューブは84mm、たまに100mm。ペーパーのような70mmはないので、普通の手巻きより必ず長くなります。
※ 「レギュラー」という言葉には気をつけて。ペーパーのレギュラーは70mm、フィルターのレギュラーは直径8mm、そしてチューブのレギュラーは長さ84mm、つまり普通の市販タバコのサイズです。日本の商品説明にもそう書いてあります。「レギュラーサイズとは、通常のキングサイズシガレットと同じサイズ」。同じ言葉で3つの別物。
太さ。 8mm用のマシンに6mmは入りません。ローラーのほうが自由です。レギュラー用で細い1本も巻けます。
相性。 マシンは、買うチューブに合わせて選びます。サイズは厳密で、適当に組み合わせると合わないことがあります。
日本の店での選択肢は多くなくて、手動の定番は3つくらい。
| インジェクター | 対応チューブ | 値段 |
|---|---|---|
| OCB Easy Slide | 84mm | 1,100円。うちのですが、日本では見かけません |
| Zig-Zag Portable Regular | 84mm | 1,320円。日本で買える、最初の1台に良い |
| RAW Shooter | 84mmと100mm(スーパーキングサイズ) | 2,550円。日本で買える |
詰める長さの調節機能があるものは、チューブに入るタバコの量が変わるだけ。84mmなら必須ではなく、長いフィルターならタバコを少なめに入れるだけで済みます。ただ100mmのチューブは調節なしでは詰められません。別の寸法です。
詰める作業は5つの動き。
- チューブをノズルに奥まで差す。 持つのはフィルターのある側。
- タバコをトレイに。 指かヘラで押さえて、圧縮した状態で縁とツライチになるように。山盛りは不要です。ヘラがなくても大丈夫、指で少し押し固めるだけで十分。
- インジェクターのふたを閉じる。
- レバーを一気に押し込む。 もう片方の手で本体を押さえながら。
- 出来を見比べる。 空のチューブと詰めたばかりの1本。1本にどれだけタバコが入ったか、すぐ分かります。
どれだけ入れるかは、20本くらいで体が覚えます。うちは手巻き歴1年で、インジェクターは2週間前に買ったばかり。それでも最初の20本は失敗でした。その後はぴたっと収まって、今は見なくても詰められます。だから最初の数十本は練習だと思って、早めに結論を出さないでください。
※ 古い映画や一部の喫煙者がやっている、出来上がった1本のフィルター側をテーブルに軽くトントンと打ち付けて、中のタバコを落ち着かせる仕草。チューブの場合、うちの見立てでは完全に儀式です。マシンで詰めた時点でタバコは十分密に収まっていて、効果はほぼありません。ただ見た目はかっこいいので、好みで。
チューブ詰めでうまくいかないとき
チューブの口がつぶれて差せない。 一番よくある小さなトラブル。指で整えて、ダメなら新しいのを。数円のものです。うちでも今だに起きますが、特定の銘柄だけ。繰り返すなら、手ではなくチューブのせいだと思っていいです。
チューブが手の中で曲がる。 フィルターのある側を持ってください。紙の筒は、ちょっとした手の動きで曲がります。
チューブが破れた。 タバコの入れすぎ。
9割まで詰まって、残りがマシンに引っかかる。 うちでこれが起きたのは、粉に近いくらい細かく刻んだタバコだけ。普通のシャグでは一度もありません。
火がつかない。 チューブ詰めは、手巻きより乾いたタバコが向いています。マシンの販売店も同じことを言っています。湿った葉を密に詰めた筒は、吸えません。
どのチューブを買う?
日本の専門店に並ぶのは、主にヨーロッパの銘柄。
| チューブ | 入数 | 値段 |
|---|---|---|
| Zig-Zag Tobacco Tubing Papers | 100本 | 330円 |
| OCB Tobacco Tubing Filtered Papers | 250本 | 660円 |
| OCB Tobacco Tubing Papers with Filters | 200本 | 660円 |
うち自身はGIZEHの長いフィルター付きと、Magnum White Extra Longを吸っています。後者は地元の銘柄で、日本にはないかもしれません。お店にあるもので選んで大丈夫。銘柄ごとの差より、84mmと100mmの差のほうがずっと大きいので。
結局どれを選ぶ?
毎日使うならローラー。速い、安い、ブレない。チューブ詰めは、市販品に近い長くて密な1本が欲しいとき。手巻きは、手元に何もないとき。買うものもないし、ペーパーとフィルターだけあれば足ります。
道具そのものについて、どのローラーがどのペーパーに合うか、ロールボックスは普通のローラーと何が違うか、電動マシンがなぜ割に合わないか、は別の記事にまとめました。
よくある質問
初心者にはローラーと手巻き、どっちが簡単?
ローラーです。1回目からまっすぐな1本ができて、コツも要りません。中のベルトが全部やってくれます。手巻きは遅くて曲がりますが、道具がなくてもできるのが強みです。
巻いたタバコが重くて吸えないのはなぜ?
ほぼ確実に、タバコの入れすぎか、ローラーの回しすぎです。日本のガイドでも一番多い失敗として挙げられています。量を減らして、回転は2〜3回までにしてみてください。
1本にどれくらいタバコを使う?
普通の手巻き(70mmペーパー、6mmフィルター)で約0.4g。手でもローラーでも同じです。キングサイズのチューブなら多めに、0.7gくらい。目分量はすぐ覚えるので、スケールが要るのは最初だけです。
火のつきが悪くて途中で消えるのはなぜ?
技術というよりタバコの問題です。湿りすぎた葉はどう巻いても燃えません。チューブ詰めだと特に目立ちます。巻き方を変える前に、手で湿り具合を確かめてください。
チューブに6mmの細いフィルターで詰められる?
無理です。8mm用のマシンに6mmは入りません。ノズルが自分の径に合わせて作られています。ローラーはこの点で自由で、レギュラー用でも細い1本が巻けます。タバコの部分が少し太くなるだけです。