手巻きタバコの巻紙(ローリングペーパー):サイズ、燃える速さ、素材の違い
定番の3サイズ、4つの素材、g/m²で表す厚さ。味を変えるのはどれで、燃える速さを変えるのはどれか。そしてローリングペーパーの代用になるものがない理由。
ペーパーは手巻きで一番安い部品で、同時に一番目立つ部品のひとつ。1枚の重さは1g未満ですが、苦くなるかどうか、途中で消えるかどうかは、この1枚で決まります。

この記事は、紙同士の違いについて。始めたばかりなら、短い答えは入口の記事にあります。レギュラー70mmを買えば間違いない。
ペーパーのサイズは?
定番は3つで、長さも幅も違います。
| サイズ | 日本での表記 | 長さ | 用途 |
|---|---|---|---|
| レギュラー | レギュラー | 68〜70mm | 普通の1本、ほとんどのローラー |
| 1¼ | ワンアンドクォーター | 76〜79mm | 少し長くて太い1本 |
| キングサイズ | キングサイズ | 96〜110mm | 長い1本、専用のローラー |
レギュラーが標準。ほとんどの手動ローラーがこれ用で、ここから始めるのが理にかなっています。
1¼は幅が数mm広くて、長さが1cm長い。タバコの量はかなり増えますが、巻く時間はほぼ同じ。
キングサイズはもう別の1本で、チューブに詰める100mmのスーパーキングサイズに近い。詰める話はローラーとマシンの記事で。
※ ローラーは自分のサイズでしか動きません。70mm用の手動ローラーにキングサイズは入らない。紙が溝に収まらないので。フィルターの太さに次いで、初回の買い物で2番目に多い失敗です。
何でできている?
素材は4つ。値段から想像するより差は大きいです。
木材パルプ。 基本で、一番出回っているもの。味は中立、丈夫で、雑な巻きにも寛容。棚から適当に1冊取れば、これです。
ヘンプ。 少し厚めで、燃え方が均一、形もパルプより保ちやすい。ほのかに自分の味があって、好きな人もいれば邪魔な人もいる。
麻(リネン)。 一番薄い。味にほぼ関わらないので、それが目当てで選ばれます。代償は脆さ。手が慣れるまで、指の下で破れます。ライスペーパーは日本のカタログには存在しなくて、そう思われているものは小冊子にリネンと書いてあります。
「透明」。 厳密には紙ではなく、再生セルロースのフィルム。見た目は派手ですが、吸い心地はいまいち。燃えムラがあって、はっきり異物の味がする。写真用で、毎日吸うものではありません。

なぜ燃える速さが違う?
見るべきは素材ではなく厚さ。g/m²で表して、パッケージに書いてあるとは限りません。
理屈は直感の逆。紙が少ないほど、遅く燃える。12〜13g/m²の薄い紙は、18〜20の厚い紙よりはっきりゆっくり燃えて、メーカーの計測では差が3分の1に達します。味にもほとんど出ない。燃えるものがないので。
ここから、日本の値札で見る2つの言葉が出てきます。
スローバーニング。 薄くてゆっくり燃えるペーパー。紙の味がほぼなくて、曲げやすい。6mmフィルターで紙を細い筒に巻くとき、これはすぐに分かります。シャグのパウチの中に無料で入っている小冊子は、たいていこれ。
フリーバーニング。 厚くて速い。感触は市販のタバコに近く、紙は丈夫で乱暴な扱いにも耐えますが、細く巻くのは苦手。硬い紙は曲がるのを嫌がる。
薄い紙には裏面もあります。タバコがゆるいと消えやすくて、手が慣れるまでは破れる。
糊はほとんどの銘柄でアラビアガム、木の樹脂です。ごく少量で足ります。湿らせすぎると紙が柔らかくなって、継ぎ目が開く。
1本が消えてばかりなら、ペーパーが犯人であることは思ったより少ない。まず詰め方の密度とタバコの湿り気を。原因の分解は巻き方の記事にあります。
ペーパーが切れたら何で代用?
何でも、ではなく、何も。正直な答えが短い場合です。
ノートの紙はサイズ剤入りで漂白してあり、新聞には印刷インク、レシートには感熱層。燃えると全部煙に入って、節約にもなりません。巻紙は1冊100円くらいなので。
それに、代用を考える必要すらあまりありません。たばこ店で売っているシャグの多くは、パウチの中に無料の小冊子が入っています。

それでもペーパーが切れて、吸いたいなら、選択肢は2つ。手元にマシンがあればチューブ、あるいはパイプ。後者については別の記事。
最初の1冊は?
レギュラー70mm、木材パルプ、中くらいの厚さ。ここで止めて、1か月後にまた考えればいい。
棚の銘柄は実質3つで、どれもハズレなし。表はレギュラー70mmだけ。長いサイズは構成が違います。
| 銘柄 | バージョン | どんな紙 | 枚数 |
|---|---|---|---|
| Smoking | Master Silver | 極薄、スローバーニング。手巻き向き | 60枚 |
| Smoking | Red | 厚め、巻くのは少し重いが燃えは均一 | 60枚 |
| Smoking | Green | 同じだが角が落としてあり、ローラーに入れやすい | 60枚 |
| OCB | Premium Single | 超薄、ヨーロッパで一番出回っている | 50枚 |
| OCB | X-Pert Blue Single | ブランドの定番、中くらいの厚さ | 50枚 |
| Zig-Zag | Red Single | 定番、中くらいの厚さ | 50枚 |
値段は店ごとにばらつきます。レギュラー1冊で110〜160円、通販は送料で高め。銘柄で値段は変わらないので、味と、指の中で紙がどう振る舞うかで選んでください。ちなみにOCBとZig-Zagは同じ会社が作っています。
うちが吸っているのはSmoking。手で巻くときはMaster Silver、ローラーではRedかGreen。Greenは角が落としてあって、紙がマシンにはっきり入れやすい。商品説明には書いていない細かい点です。バージョンの違いが分かるのは2〜3本目からで、それより前には分かりません。
そもそもこの話題、見た目ほど複雑ではありません。うちは1年巻いていて、今も始めたときと同じペーパーを買っています。全部試すのは面白いけれど、必須にはなりませんでした。
※ うちの最初の失敗談。RAWやSmokingを含むいくつかの銘柄では、小冊子の一番最初の1枚が、ブランドのロゴ入りの厚い紙。吸うためではなく、ただの表紙兼広告です。最初はそれを知らなくて、まさにその紙で1本巻いてしまいました。だから最初の1本の紙が妙に厚くて、インクの味がするなら、銘柄のせいではなく、紙ではなく表紙を取ったせいの可能性が高いです。
次はフィルターを見てください。ペーパーとペアで働くもので、フィルターの太さが、選んだサイズの紙にタバコがどれだけ入るかを決めます。
よくある質問
最初はどのサイズ?
レギュラー70mm。1本ぶんの標準の長さで、ほとんどの手動ローラーがこれに合わせて作られています。1¼とキングサイズは、どんな1本が欲しいか分かってから試す価値が出ます。キングサイズにはほぼ必ず別のローラーが要ります。
薄いペーパーは普通のより何がいい?
2つ同時に。味に出にくいのと、燃えるのが遅い。燃える材料が少ないだけの話です。代わりに脆い。手が慣れるまでは、薄い紙は指の下で破れます。ローラーなら紙をほとんど引っ張らないので、あまり問題になりません。
手巻きがしょっちゅう消えるのはなぜ?
原因は2つで、ペーパーはそのひとつにすぎません。薄いスローバーニングは、タバコがゆるく巻かれていると消えやすい。自分から燃えたがらない紙なので。もうひとつは湿りすぎたタバコ。まず詰め方の密度から見直して、それからペーパーを替えてください。
普通の紙で巻ける?
無理です。ノートの紙には漂白剤とサイズ剤、新聞には印刷インク、レシートには感熱層。燃えると全部煙に入ります。巻紙は100円くらいで、シャグのパウチには無料の小冊子が入っていることも多い。
スローバーニングとは?
ゆっくり燃えるペーパーで、普通より厚いのではなく薄い。燃えるものがないから長くくすぶる。紙の味が一番少ない。裏返せば、ゆるい巻きだと消えやすく、手で巻くと破れやすい。反対がフリーバーニングで、厚くて速い。